「なぁんか最近、閃時の視線が痛いんだよね」

夜も静まり返った頃。
万事屋の居間では繕い物をしている新八の横で、
銀時が手酌で酒を呑みながらポツリと呟いた。

「いや、別に気のせいだと思うよ?思うんだけどね?
なんかこぅ・・・尖ってるって言うか?
絶対零度的温度と言うか?あ、気のせいだと思うけどね?
見返すとさっと逸らされるし。ってか目、合わないし。」

「反抗期なんでしょ」

ブツブツと続く銀時のぼやきに、新八は手を休める事無くそう答える。

確かにそれぐらいの年齢だ。
俺ももしかしたらそうかな〜・・・とかちょっとだけ思ったが。

「反抗期・・・ねぇ?」

出来れば否定したかった。
脳裏を過ぎる閃時の幼少の頃の思い出に、少しだけ胸が痛む。

あんなに可愛かったのにねぇ・・。切ないもんだなぁ、おい。
でもそれだけ成長したって証か。そう考えると感慨深いもんがあるな。
あぁ・・・でもあの視線だけは・・・

どうにかならないかねぇ。そんな言葉を零し、銀時は酒を煽った。
それに新八はクスリと笑みを零す。

「仕方ありませんよ、そう言うもんなんですから。
もう居るだけでイラッてくるって言うか。仕事もせずにダラダラ
してる姿なんて視界に入る前に存在消したくなるって言うか

そんな感じの・・・」

「っておぉぉぉぉぉいっ!
それ反抗期とかじゃなくてただ単に嫌悪してるだけだよね?
普通以上に嫌ってるだけだよねぇ!?反抗期関係ないよねぇぇ!!」

腰を上げてそう反論するが、新八はそうですか?と軽く流し、
チクチクと針を進めた。

「大体閃時だけでそうなら、蓮華の時なんかもっと
ショックですよ?」

そう言われ、銀時は上げ掛けた腰を力なく降ろし、ソファへと
身を沈めた。

「あ〜・・・やっぱり?女の子だもんな〜、そうなるよなぁ・・・
あ、でも判んねぇぞ?蓮華、いい子だもん。
俺もそこら辺の親父よりスペシャルないい親父だもん。
ならない。うん、きっとならない。これ決定ね。
ってか閃時の視線の理由は本当にさっきのぉぉぉ!!!?」

「言っときますけど閃時もいい子なのにその状態ですよ?
いい年して『もん』つけてる親父は格好の餌食です。
ってか反抗期舐めんな、コノヤロー」

新八の容赦ない言葉に、銀時はカクリと肩を落とした。
そんな銀時に、新八はクスリと苦笑を浮かべた。

「いいじゃないですか。健康的に成長してる証拠ですよ?」

「そうだけどよぉ。
あ〜もう本気で凹みそうなんですけど、銀さん。
ってか蓮華にまでそんな視線向けられたら、浮上出来そうに
ないんですけどぉ。
あ、その時は奥さんが慰めて頂戴ね。ってか今も絶賛慰めて」

そう言って新八へと手を伸ばす銀時に、新八はニッコリと笑うと、

「大丈夫ですよ。銀さん、僕等が向けてても平気そうでしたもん」

そう言い、プスリと縫い針を銀時の手へと突き刺した。

「ってぇぇ!!!ってちょ・・・あれ?
今なんか妙な言葉が聞こえてきたよ?
あれ?銀さん、酔っちゃったのかな、これ」

「ならもう一回言いましょうか?
糖尿ギリギリなのに酒呑んでるマダオにもきっちり届くように、
耳以外にも穴開けて」


「すんませぇぇぇんっ!!ホントッすんまっせぇぇん!!!
だからその布団針、閉まって下さぁぁぁいっ!!」



その後、必要以上に父親らしさをアピールする銀時に、
閃時から『ウザッ!』と言う視線が追加されたのは言うまでも無い。
















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お師匠様は、私を萌え殺すおつもりだと判断しました☆(輝く笑顔)

もぉおぉおぉぉおぉっ!!!一万超えのお祝いの言葉だけでも嬉しいのに、お祝い品まで・・・っ!!!
粗品なんかじゃないですよ!!!ダイヤモンドに匹敵・・・むしろ超えますからぁあぁぁっ!!!
ぶすっと坂田の手に針をぶっ刺す新ちゃんが素敵過ぎますww坂田はざまぁみやがれ☆(鬼)

うへへへへへっww
素敵小説下さった上に、展示許可下さって本当にありがとうございますっ!!! '`ィ(゜∀゜*∩