一番好きな人は誰ですか?と問えば。



「「(閃)兄様(なのです・ですの)!!」」



と、にっこり笑顔付きで元気良く答えを返してくれるのは。
坂田さん家の次女・蓮華と、近藤さん家の長女・咲である。










LIFE IS SURVIVAL










その日は偶々、近藤・土方・沖田の三人の休みが重なり、坂田家一家も来る事だし晩飯を食いに来ないかと近藤が誘った事もあって、恒道館には坂田家・近藤家の七人に二人を足した九人が揃っていた。
残念ながら、坂田家の長女・神楽と愛犬・定春は宇宙に居る為不参加である。
九人ともなれば下拵えにも時間が掛かるので、まだ早い内から両家の奥様方はお勝手に篭り、土方は閃時と共に道場に篭っていた。
居間には、将棋を指す銀時と近藤。お絵描きをする蓮華と咲。
そして沖田が居た。
何故沖田が道場ではなく居間に居るのかと言えば。
以前、沖田と閃時の二人の手合わせの際にお互いヒートアップして、道場の壁に穴を空けた前科がある為、恒道館で二人の手合わせは全面的に禁止になったせいだ。
それならば見学と言う手もあったが、そうすると今度は閃時が沖田と手合わせをしたくてウズウズして集中出来なくなってしまうので、それは土方から却下された。
道場のある方からは勇ましい掛け声と共に、カンカンッ!!やら、時にはガガンッ!!と激しく木刀のぶつかり合う音。
そして、ダンッ!!と強く踏み込む音が響いてた。
そんな時。
沖田はお絵描きをしていた二人を眺めながら、突然冒頭の質問をしてみた。
清々しいまでにきっぱり即答した二人に、向かい合って将棋を指していた両家の旦那様の動きがピタリと止まる。
ちらり。
二人のそんな様子を視界の端で捉え、これは良い暇潰しが出来るとニタリと沖田は唇の端を持ち上げた。



「お嬢達。ちょっと俺とお話をしやせんかィ?」
「「しまーす(なのです・ですの)」」



沖田の提案ににこりと笑って持っていた色鉛筆を傍らに置くと、二人は同時に沖田を見上げる。
見上げて来る瞳には、どんなお話しするの?と言いた気な色が浮かんでいた。
さて、一体何が一番心抉れますかねィと暫し思案して、先ずは軽くジャブ程度からと沖田は口を開く。



「お嬢達にとって一番楽しい時ってのはどんな時ですかィ?」
「兄様に遊んで貰ってる時なのです」
「閃兄様いっぱい遊んでくれますですの」
「そうですかィ。・・・じゃあ。怖いテレビとか見た時に、一緒に寝て欲しいのは誰ですかィ?」
「閃兄様ですの」
「兄様と一緒に寝たら、怖い夢見ませんなのです」



似たり寄ったりな質問を繰り返しても、にこにことそれが当然のように二人が同じ名を上げる。
まぁ、そうだろうと沖田は内心頷く。
この二人の閃時好きは筋金入りなのだ。まだ乳飲み子だった頃からの。
何が不満なのか泣き続けていても、閃時があやしてやれば途端笑顔になる程に。
ちらり。
再び視線を父二人に向ければ、閃時の名前が挙がる度にどんどん肩の位置が下がって行く。
それも仕方ないだろう。一度たりとも父の名前が挙がらないのであれば。
後一押しで完全に凹ませてやれるなと、沖田は意地の悪い笑みを浮かべた。
最後はやはりこれだろうと、確信を持って口を開く。



「お嬢達は、大きくなったらどんな人と結婚したいんでィ?」
「「(閃)兄様っ!!」」
「・・・みたいな人って事ですかィ?」
「「ううん。(閃)兄様のお嫁さんになります(なのです・ですの)」」



そう出来る事をまったく疑っていない無垢で無邪気な笑顔。
あぁ、これは完全に止めを刺したなと沖田は思う。



(さて・・・畳に減り込む位凹んでくれやしたかねィ)



落ち込む二人を嘲笑ってやろうと、三度沖田が視線を向けたその時。



バンッ!!



と、音を立てて障子が開き、ドタバタと喧しい音が廊下を走って行く。
沖田が向けた視線の先には、引っ繰り返された将棋盤と、飛び散った駒だけがあった。










所変わって恒道館の道場では、土方と閃時のルール無用の手合わせが繰り広げられていた。
ダンッ!!ガガンッ!!カンカンッ!!と、木刀がぶつかり合う音が絶え間なく響き、その合間に気合の篭った掛け声が飛ぶ。
何度目かのガンッ!!と喧しい音の後、暫し鍔迫り合いでお互い相手の出方を伺っていたが、此処は体勢を整えるべきだと判断したのか、同時に後ろに跳び退って構え直した。
二人は向かい合ったまま構えを崩さず、摺り足で円を描くように移動しながら相手の出方を伺う。
その間に乱れた呼吸を整え、呼吸のリズムで踏み込むタイミングを読まれないように意識して呼吸を繰り返した。
道場の中はピンッと張り詰めた空気で満たされている。



「閃時、オメェ腕上げたんじゃねぇのか?」



張り詰めた空気を少しだけ緩めるように土方が微かな笑みと共に問えば、閃時もニッと笑った。



「おかげ様でね。母さんだけじゃなくて、土方さんとか色んな人に稽古付けて貰って置きながら腕上げれなきゃ怒られるもんよ」



同時に一歩間合いを詰め木刀の切っ先を触れ合わせ、油断なく踏み込むその一瞬を待つ。
カツッカツッ・・・と小さな音が数度響き、二人の間にあった空気が揺れた・・・瞬間。



バァァアアアァァンッ!!



と、踏み込みと同時に突如響いた轟音に、閃時と土方は思わずたたらを踏む。
一体何だと胡乱気な視線を向ければ、其処には道場の入り口の戸を開け放った銀時と近藤の姿。



「・・・何?もう飯出来たの?まだ早くね?」



やや俯き加減で黙ったままの二人に、閃時が不思議そうに問い掛ければ。
何故か銀時は腰に差していた木刀を抜き、近藤は道場入り口脇の壁に掛けてあった木刀を掴んでいた。



「どうしたよ?閃時に稽古でも付けに・・・」



来たのか?と言う土方の問いは最後まで音にならず。



ドガンッ!!



と言う爆音に掻き消された。
は?と土方が音の発信源に視線を向け直せば、道場の床に大穴がぽっかり口を開いている。
それも、閃時が立っていた場所ピンポイントで。



「ちょっ!?えぇえぇええぇえぇぇっ!?」



何コレェエェェェ!?と叫ぶ土方の足元にガランッと音を立てて落ちて来たのは、見事に真っ二つに折られた木刀。
反射的に自分の右手に視線を落とした土方は、しっかりと木刀を握っている事を確認した。
では、この折られた木刀は誰の物か・・・。
素早く視線を巡らせれば、突如出来た大穴の中に銀時と近藤の握っている木刀の先が吸い込まれていた。
大穴を作り出した原因はこの二人ではあったが、どちらの木刀も無事である。
ならば可能性はただ一つ・・・一瞬前まで其処に立っていた筈の閃時が握っていた木刀だ。



「閃時っ!?」



この時、思わず土方が大穴を覗き込んだのも無理はないと思われる。
しかし、それは杞憂で終わった。



「行き成り何すんだ!?」



壁際から聞こえた声に土方が慌てて視線を向ければ、其処にはやや青褪めた顔色の閃時が、壁に背中を貼り付けている。
やはり、その手には木刀がない。



「おい、マジで何やって・・・」



んだコラと続く筈だった土方の言葉は、今度は鋭い二つの舌打ちによって掻き消された。
同時に銀時と近藤が動き。



「逃げろ閃時っ!!」



長年危険と背中合わせで生きて来た土方の本能が、咄嗟にそう叫ばせていた。
が、言い切るよりも早く再び轟音が響き渡り、これまた閃時が背を預けていた筈の壁に大穴が開く。
やっぱり銀時と近藤の手によって。



「ホント何やってんのぉぉおぉぉっ!?
って言うか、無事か閃時っ!?」



舞う粉塵に軽く咳き込みながら土方は悪くなった視界の中、閃時の姿を探す。
先ず、粉塵の中から文字通り転がり出て来たのは閃時だった。
勢い良く片手で床を突いて立ち上がり、閃時は壁に掛けてあった刃引き刀を引っ掴むと土方に応える余裕も無いのか、その勢いのまま開け放たれたままだった道場の出入り口から飛び出して行く。



「「待てコラァアァアァァァッ!!」」
「いや、オメェ等が待てぇえぇぇぇぇっ!!」



道場から庭に飛び出して行った閃時を、それこそ鬼の形相で銀時と近藤が雄叫びを上げながら追うのに、土方も叫んで制止しようとしたが無駄な事だった。
慌てて土方も道場を飛び出せば、其処には何故か死闘が繰り広げられている。



「いや・・・だから何で?」



力なく零された言葉に、誰一人として応えてはくれなかった。










「ちょっ!?おぃいぃいぃいぃっ!!マジで何な訳!?」



問答無用で繰り出される二人の攻撃を紙一重で避けながら、閃時はこの状況の説明をさせようと声を張り上げる。
だがしかし、瞳孔全開で攻撃を繰り出す二人からは何の返答もなかった。
閃時は腰に差した刃引き刀をあえて抜かず、常人離れした身体能力を駆使して兎に角攻撃を避ける事だけに専念する。
下手に刃引き刀を抜いて応戦すれば、連撃の餌食になるのは必至だ。
相手は半ば伝説と化している攘夷戦争の元志士・白夜叉と真選組・局長。
例え獲物が木刀でも道場の床と壁に大穴を開け、庭の地面を一撃で大きく抉るような攻撃を容易く繰り出して来る。



「ってか、マジで一回落ち着けコラッ!!何で行き成り攻撃されなきゃなんねぇんだよ!?」
「「煩ぇコノヤロー!!」」
「何でだよ!?説明位しやがれコノヤロー!!」



足元を狙う一撃を後ろに飛んで交わし一度バク転を混ぜて一気に間合いを取ると、理由は分からないが応戦するしかないと判断して刃引き刀の柄に手を掛けた。
じりじりと間合いを詰めて来る二人の姿に、あ、もしかして今日が俺の命日?半ば本気で閃時は思う。
しかし、だからと言って訳も分からず降参するのだけは矜持が許さない。
こうなりゃ自棄だっ!!と、柄を握った閃時だったが・・・。



「やっぱ無理無理無理無理ぃぃいいぃぃぃっ!!」



完全に血走った目で木刀を振り被る二人の姿に、脱兎の如き勢いでその場から逃走する。
だが、この状態で外に出れば間違いなく通行人を巻き込んだ上に、死傷者が出ないとも限らない。
よって、恒道館の敷地内のみで逃げ回る事を余儀なくされた。
庭を駆け回って土で汚れた素足で屋敷の中を逃げ回る事は流石に憚れ、最終的に屋根の上まで逃げる羽目となるが・・・この際仕方ないと閃時は割り切る。
逃げ回る間も、一体何が原因かと思考を巡らせて打開策を練るのだが・・・。



「原因も分からねぇのにどうしろってんだボケェエェエェエェェッ!!」



背後からの攻撃を避け再び庭に降りた閃時は、串刺しにする気満々の銀時の木刀の切っ先から地面の上を転がる事でさらに避けた。
身体を丸めた状態で仰向けになりすぐさま頭の横に両手を突くと後転の要領で立ち上がり、今度は近藤からの攻撃を避ける。



「おーい閃時君よォ」
「何!?今忙しいから後にしてっ!!」



不意に、縁側に居た沖田に声を掛けられるが、受け答えする余裕など殆ど無い閃時はズバッと切り捨てようとした。
しかし・・・。



「オメェさんはホント、お嬢達に好かれますねィ」



等と楽しげに告げられ、一瞬だけ閃時の動きが止まった。
が、直ぐに時間を取り戻し二人の怒涛の攻撃を交わし続ける。



「ちょっと待てぇい!!何で行き成りそんな話になってんだ!?」
「いやねィ?暇だったんで色々お嬢達に色々質問してみたんでさァ。
そりゃもー見事に全部閃時君って答えてくれやしたよ。
極め付けは、お嬢達は将来閃時君のお嫁さんになりたいらしいですぜィ」
「原因はアンタかぁあぁあぁぁっ!!止めてくんない!?マジで止めてくんないっ!?
親父と勲叔父さんの前でそう言う質問すんの止めてくんないぃいいぃぃっ!?
この人達に大人気なんて存在しないからね!?
こう言う状況になるからね!?真面目に命掛かって来るからぁあぁぁぁっ!!」



質問の答えはものっそ嬉しいけどねぇえぇぇえっ!?と叫んで、二人同時に振り下ろされた木刀を避け体勢を整える。
逃げ回り続けている閃時は、ぜぃぜぃと苦し気に呼吸を繰り返した。
以前、蓮華と咲の二人にはまったく悪気はなく、純粋に閃時をどれだけ好きなのか伝えようとした事があった。
それが『(蓮華・咲)は、大きくなったら(閃)兄様のお嫁さんになります(なのです・ですの)』と言う言葉だ。
勿論、そう言って貰える程に慕われている事を閃時が嬉しくないと思う筈も無く純粋に喜んだ。
しかし、それはある意味禁句だったのだ。
娘に大きくなったらお嫁さんになると言って貰うのが男親の夢だったらしく、銀時と近藤が逆上した。
その時もかなりの身の危険を感じたが、今の比ではない。
色々と質問したと言う事から、それまでに溜まり溜まった物が『お嫁さん』発言で爆発しただろう事は容易に閃時にも想像が付いた。



「ってか!!何でこんだけ暴れ巻くってんのに母さんも伯母上も出て来ねぇのっ!?」
「さっきもう一回買い物に行くって出て行きやしたぜィ。四人揃って」
「完全に俺死亡フラグ立ったぁあぁぁあぁっ!!」



マジで死ぬ。



そんな言葉と共に走馬灯を見た気がした閃時だったが。
形勢逆転を狙って胴着の合わせ目を右手でぐっと掴んだ。



「「往生しやがれぇえぇえぇぇっ!!」」



物騒な事を叫ぶ二人は、完璧に閃時を自分達の間合いに捕らえ大きく振り被った木刀を振り下ろそうとした。
が、突如視界を白く塗り潰され一瞬だけ動きが鈍る。
視界を奪ったのは、閃時が素早く脱いで投げ付けた白い胴着。



「往生すんのは・・・」



零した言葉と共に刃引き刀を鞘ごと腰から引き抜き、閃時はこの日初めて抜刀する。
わたわたと視界を遮る胴着を顔から引き剥がそうとする二人を他所に高く跳躍すると。
右手に刃引き刀。左手に鉄拵えの鞘をしっかりと握り。



「テメェ等だぁぁああぁあぁぁぁっ!!!」



怒号と共に問答無用で振り下ろす。



仕留めた!!



そう確信出来るタイミング・・・だった。
しかし・・・。



ガァアアァァァンッ!!



と、一際大きな衝突音と共に、刃引き刀は銀時の木刀に。
鉄拵えの鞘は近藤の木刀に受け止められていた。



「なっ!?」



小さく驚きの声を上げると同時にそのまま両腕をかち上げられ、握りの甘くなった手から刃引き刀も鞘も弾け飛ぶ。
重力に捕まった胴着がするりと微かな衣擦れの音を立てて地面に落ちる中、顔を覆い隠されていた銀時と近藤がニヤリと笑みを浮かべた。



「ふっ・・・甘ぇぜ閃時」
「来る事が分かっていれば、防ぐ事は可能何だよ閃時君」
「くっ!!」



木刀を手にじりじりと迫って来る二人に、無手の閃時では分が悪いにも程がある。
再び防戦一方となった閃時は、気付けば塀際まで追い詰められていた。
ドンッと、先ほど目隠しの為に胴着を投げ付けた事で剥き出しの背中に、ひやりと冷たい塀が直接ぶつかる。
背後に退路を絶つ塀。
眼前には鼠を追い詰めた猫のように、ニタァと・・・何とも恐ろしい笑みを浮かべる銀時と近藤。
助走を付けて跳躍し木刀を大きく振り被る二人に、閃時は自分を襲うであろう衝撃を覚悟する。
無意識の内に防御の為に両腕を頭の上で交差させ、ぎゅっと両目を閉じた。次の瞬間。



「「(息子・甥っ子)に何さらしとんじゃあぁあぁぁぁぁっ!!!!!」」
「「ぎゃぁぁあぁぁぁぁぁあぁっ!!!!!?」」




怒号と悲鳴と打撃音が響き渡った。
え?っと目を瞬かせて顔を上げた閃時の目に映ったのは、宙を舞う銀時と近藤。
そして、明らかに飛び蹴りをかましただろう姿勢で宙に浮く新八と妙の姿。



「「(閃)兄様っ!!」」



突如目の前に現れた光景にぽかんとしていた閃時は、蓮華と咲のの呼び掛けにパチリと一度目を瞬かせて振り返った。
未だ状況が把握出来ない閃時に二人が駆け寄ってひしっと抱き付く。



「兄様、怪我してますなのですっ!!」
「痛くないですかですの!?」



うるりと潤む瞳で見上げられながらそう問われ、地面を転がった際に出来た擦り傷や、避けたとは言っても完全には避け切れず何度か掠めたらしく、小さな切り傷等が出来ていた事を其処で漸く気付いた。



「大丈夫。掠り傷だから」



命の危険に晒され心臓はバクバクと速い鼓動を刻んでは居たが、二人を安心させる為に閃時はにこりと笑って頭を撫でてやる。
何時もと変わらない閃時の様子に安心したのか、二人もにこりと笑ってさらにぎゅっと抱き付いた。
それにしても、何て良いタイミングで四人が戻って来てくれたんだろうと、肺を空にする勢いで閃時は安堵の溜息を吐く。
後数秒でも遅ければ、考えたく無い状態に陥って居た筈だ。
目の前で繰り広げられる一方的な乱闘に、思わず遠い目になった。



「どうやら、間に合ったみてぇだな」



不意に聞こえた声に振り返れば、中身がぱんぱんに詰まった買い物袋をやれやれと言った表情で縁側に下ろす土方の姿。



「土方さん・・・?」
「無事みてぇだな」



ぽつりと呟いた言葉を拾い上げてニヤリと笑う土方に、まさかと思いつつ閃時は問い掛ける。



「もしかして、母さんと伯母上が間に合ったのって・・・」
「流石に暴走した二人を止めるのは骨が折れるからな。一番確実な方法取らして貰った」



言外に、妙と新八の二人を呼び行ったのは自分だと答える土方に。



「土方さぁあぁぁぁんっ!!」



と、涙目で飛び付いた。



「俺、今回はマジで駄目だと思ったぁあぁぁぁっ!!」
「今回は!?
前にもあったのかコレ!?」
「五日に一回の割合で」
「多っ!!ってか、オメェが短期間で腕上げた理由が分かった気がした」



えぐえぐと涙声で訴える閃時に、土方は大いに納得して思う。



日常的にあんな目に遭ってたら腕上げなきゃ死ぬ。



と・・・。



「道場の床と壁に大穴開けたって何やってんだコラァアァァァッ!!」
「すんまっせんんんっ!!待って新ちゃん!!それは死ぬ!!銀さん死んじゃうからぁあぁぁっ!!」
「庭が滅茶苦茶じゃねぇかゴリラァァァァァァッ!!」
「お、お妙さ・・・っ!!ぎゃあぁあぁあぁぁっ!!」



そして、新八と妙の怒声、銀時と近藤の悲鳴をBGMに・・・。



「いやぁー良い暇潰しが出来ましたねィ」



そう呟いて何とも楽しそうにニヤリと沖田が笑った。















後書き

『蓮華と咲の兄様ラブっぷりに撃沈する父親ズ。その中で、長男の防御力・攻撃力アップなシーンもあったら・・・』なリクでした!!
最後の方がグダグダになってすみませんorz
今回、防御力はUPしてますが、攻撃力UPは微妙な所です(笑)
最終的に、良い所はやっぱり土方の兄貴が持って行きました。
もうコレは仕様と言う事でww
せっかく上半身裸にしたのに、生かせられなかったのが心残り!!

太門さん
グダグダになってマジすみませんんんんっ!!(´;ェ;`)ウゥ・・・
上半身脱がしますね!!と言って、脱がしたは良いけど生かせられなくてごめんなさい!!
何れ、例の男の勲章云々の話書きますね☆(笑)
企画参加ありがとうございました!!
2009.09.23